ストックフォトでイラストを販売するデメリット

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ストックフォトでイラストを販売するデメリット

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色々記事の予告をしている中で順番が前後しますが、今回はストックフォトでイラストを販売する際のデメリットを書きますね。
「デメリットって何だろう?気になる!」とお思いの方がいらっしゃるかもしれないし、早く書いた方がいいだろうなと思ったからです。

売上が出るまでに時間がかかる、とか、単価が低い、とかそういうことではないですよ!

「これからイラストレーターとして頑張りたい!」「イラストレーターになりたい!」と思っている方にこそぜひ読んでいただきたいです。

ロイヤリティフリー(RF)のストックフォトは要注意

ロイヤリティフリー(RF)のストックフォトは注意した方が良いです。

と言っても、気軽に始められるストックフォトの大体がロイヤリティフリーを採用しています。
私が登録している、PIXTAもAdobe StockもShutterstockもそうですね!

ロイヤリティフリーのどこに注意すべきなのかというと、「複数の購入者が複数の媒体で何度でも使える」という点です。

「それのどこがダメなの?薄利多売だけど、複数の購入者に売れるから元は取れるし、複数の媒体で広まれば有名になれるし、いいんじゃないの?」とお思いになる方もいるかもしれません。

それはそれでメリットですね。
でもそれと同時にデメリットも存在します。

結論から言うと、報酬が1本数十万円以上する、大きな広告の仕事を受けることができなくなる場合があります。

 

大きな広告案件の仕組み

大きな広告案件がどうなっているのか、ものすごくざっくりと説明しますね。

まずは以下の画像を見てください。

蛯原先生のイラストが、もし競合他社の鼻パックのパッケージに使われていたとしたら変な気分になりませんか?

次の商品はどうでしょう。

上田先生の描かれたキャラクターが、もし全然別の会社のハンドソープのCMに使われていたとしたらどうでしょう?

「キレイキレイかと思った!」って混乱するし、びっくりですよね。

この辺で気付いた方がいるかもしれないですが、そういうことなんですよ。

大きな広告関係の案件は、同じ業界や商品等で自社だけがそのイラストを使用できるように、競合の制約を設けている場合が多いんです。

例に挙げたイラストレーターさん達がどういった契約をされているのかは私にはわからないんですが、おそらく競合に関する何らかの取決めはされていることでしょう。

 

ロイヤリティフリー(RF)に注意すべき理由

なぜロイヤリティフリーに注意すべきなのか、見当がついたでしょうか?

ロイヤリティフリーのイラストは「複数の購入者が複数の媒体で何度でも使える」という特徴があります。
そして、どこでどう使われているのか自分で完全に把握することは不可能です。

その為、ロイヤリティフリーでイラストを販売しているイラストレーターは、通常は競合の制約に関する契約は結べません。

例えば、企業Aが某スキンケアラインの販促ツール(SP)用にイラストを描いて欲しい、と相談してきたとします。
そして競合に関する契約付きで数十万、という予算を提示してきたとします。

ストックフォトでイラストを販売している方は、その時点できちんと申告すべきでしょうね。

だって、自分のイラストを、どの企業がどの業界でどの媒体でどんな使い方をしているのか、自分でもわからないじゃないですか?
もしも契約を結んだあとに競合他社が広告に使っていることが判明したら…。

損害賠償を請求されてもおかしくないですね。

 

それでもストックフォトでイラストを販売したい場合の方法

それでもストックフォトでイラストを販売したいよー!という方がいますよね。私もそうです。

そんな方に向けて、対策を3つ考えてみました!
いずれも完璧な対策ではないんですが、全く何もしないよりはましかもしれません。

 

1. 人物イラスト等、自分の持ち味が出る作品は販売しない

人物イラストは一目見て「○○さんのイラストだ!」ということがわかりやすいので、ストックフォトでの販売は避けてみる、という方法です。
人物以外にも、自分の持ち味が多く出る作品は避けてみます。

逆にどんな作品を登録するかというと、例えばフレーム素材や、季節のワンポイント素材とか。
観光名所の素材とか。歯科等のクリニック用の説明素材とか。美容成分や肌の断面図の素材とか。
ベクターなら癖が出にくくて尚良しかも?

でも人物が描けるならやっぱり人物は販売したいですよね。
売れ筋ですし。

というわけで2にいきます!

 

2. 自分本来の絵柄の人物イラストを販売しない

私はこれです。
自分が元々持っている絵柄のイラストはストックフォトでは販売していません。

というか、私はそもそも受注制作を縮小していますので、もはや絵柄どうこうについて気にする必要は無いんです。
でもこれまでの惰性で現在においても自分の絵柄はストックフォトには出していません。

と言っても、シンプルなイラストはかなり似てるんですけどね。
ラスターかベクターか、の違いくらいで。
あ、でもストックフォトではあえてド普通な髪型や服装の人物しか販売していません。

受注の仕事では、ツーブロやアフロのお兄さんなんかを率先して書いてます…。頼まれたことは一度もないのに…。笑
でもわりと好評だったり…。

なんか話がずれましたが、上記に加え、私は元々漫画を描いていたんですが、そちらの方の絵柄は一切出す気はありません。
イケメン執事シリーズなんかを描いたら挿絵で使えそうだし売れるかも、と妄想したことはあるんですけどね。

色々な物を犠牲にして、本当に大変な思いで、それでいて青春が爆発しているような熱い日々を送りながら漫画を描いていましたので、自分の中にしまっておこうと思っています。

 

この2の方法は一見良さそうではあるんですが、完璧な方法ではありません。

以前にも書きましたが、絵柄って、出すものじゃなくて出るものなんですよね。
自分で自分の癖に気付いていなくても、わかる人にはわかってしまうものなんです。

というわけで、次の3の方法にいきますね!

 

3. ライツマネージド(RM)でのみ販売する

これが一番望ましい方法でしょうね。
ロイヤリティフリーのサイトではなく、ライツマネージド(RM)のサイトでのみ販売する、というものです。

ライツマネージドは使用する度に契約が必要となり、どの会社がどのように使うか、ということがはっきりと明示されるので、バッティングに悩まされることは少ないでしょう。

アマナイメージズやアフロなんかがそうですね。
2018.11.4現在、作家募集はどちらのサイトでもされています。

ただし、既にプロの方のみが対象で、審査はかなり厳しいみたいです。

もっと販路を増やしたいと考えているプロの方は挑戦されてみてはどうでしょう。

私は気軽に販売したかったので、ライツマネージドのサイトには応募したことがありません。

 

対策はしても注意は必要

このように3つの対策を上げましたが、いずれも「これさえやっておけば間違いない!」というものではありません。

競合や独占使用に関する契約の話が出た際には、必ずストックフォトでの活動を自己申告して、トラブルを未然に防いでくださいね
私は責任を負いかねます。

ちなみに、イラストACは運営会社に著作権を譲渡する決まりになっているので、特に注意が必要かと思います。
以前規約が変更されたんですが、変更される前は「パブリックドメインになる」という更に斜め上を行く内容だったこともあります。
利用されている方は今後も動向に注目してみてください。

私は数年前にイラストACの運営会社さんから仕事を頂いていたこともあったんですが、現在は関わりがありません。
と言いつつ、メルマガは数年間購読しています。

 

おまけ:モデルさんから聞いた競合の話

私が会社員時代に勤めていた会社に来ていたバイトの方で、本業はモデル、という方がいました。

CMや雑誌に出ていて、見かけるたびに「わーすごい!」と思っていました。(語彙力)

そのモデルさんがものすごく徹底していたことが一つあります。
それは、迂闊に写真に撮られない、ということです。

  • 会社のHPや採用情報用のオフィス写真を撮る時は絶対に写り込まない
  • 会社での誕生日会や飲み会等の公にしないイベントごとでも絶対に写り込まない
  • 後ろ姿も絶対不可
  • というかむしろ率先してカメラやレフ板を持つ

という徹底ぶり。

「ビジネスが絡む写真には撮られてはいけない」という所属しているモデル事務所からの教えだそうです。

モデルさん曰く、「写真を撮って販売している人がいるんだけど、そういう関係のモデルも絶対にしちゃダメって言われてる」とのことでした。
これはストックフォトのことなんでしょうね。

ストックフォトでモデルをしてしまうと、その後はCMには出られなくなってしまいますからね…。

理由はイラストレーターと同じです。

ストックフォトの撮影をお引き受けされているモデルさん達は、割り切ってお仕事をされてらっしゃるんでしょうね。
あ、でもフリー素材アイドルとか例外ありますし、芸能界のことはよくわからないですが…。

芸能人の方はやっぱり「CMに出たい」という方が多いみたいです。
報酬の額が全然違うらしいので。

ということは、フォトグラファーの方はモデル探しが大変ですよねー。
綺麗な人を見つけるだけでも大変だし、その人が芸能界を目指しているとすれば安易にオファーなんてできないですし…。

そう考えると、PIXTAの人物専属はかなりメリットがありますね!
キャスティングシステムで手配ができるので!

 

私はストックフォトで販売します

今回はデメリットを挙げました。

このデメリットはかなり重要だと思うんですが、あまり知られてない気がします…。
ストックフォト公式自らが発信するような内容ではないからでしょうか?

このようなデメリットがあると知っていても、私はストックフォトで販売します

私に一番合っているのはストックフォトだと確信しています。

自分で市場を分析(というほどではないですが)して、どのようなイラストがヒットするのかを考えて、それをどのように出していくのかを考えるのが楽しいです。
この楽しさは、デメリットを軽々超えると思っています。

考えるのが楽しすぎて、「イラストを描く」という行動があまり出来ていないんですけどね…。
もはや死語?のPDCAで言うと、PとCとAは十分すぎるけど、Dがほとんど出来ていない、って感じです…。うう…。

ストックフォトで頑張ろうと思っている皆さん、一緒に頑張っていきましょう!

 

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